Release your Love of paper art. 失われつつある日本の伝統や文化をデザインの力で次世代へつなぐ エクスプリム マヤゴノミ Release your Love of paper art. 失われつつある日本の伝統や文化をデザインの力で次世代へつなぐ エクスプリム マヤゴノミ

「パリのエスプリと和の伝統の新たな出会い」を
コンセプトに、
デザイン会社「エクスプリム」が
2010年にスタートしたブランド「マヤゴノミ」。
今回、マヤゴノミについてお話しくださったのは、
マネージャーの野口直子さん。
野口さんのアイディア
やセンスがキラリと光るプロダクトたちは、
デザインは
もちろん、そのネーミングにも心をくすぐられます。

「小さい」を意味する「ぽち」をフランス語の「petit(プチ)」に置き換えた『プチ袋』もその一つ。日本の美しい花や風景、縁起物がモチーフになったものなどバラエティが豊富です。「渡す相手やシーンにあったプチ袋を楽しみながら選んでもらえたら。着物の絵羽模様から着想を得て、表と裏がつながって一枚絵になっているデザインのものや、表裏でソラリゼーション(反転)を取り入れたものもあります。見せたくない場所を作りたくないので、和装の長襦袢や羽裏の柄に凝るように“見えない部分も大事にする日本人の心”を大切にしながら作り上げています」

文具メーカーとのコラボレーションで好評なのが、キュートな姿の猫が箔押しされた『ねこぽち』シリーズ。「書類を保管する玉紐付封筒(パッカー)を日本で最初に製造した『うずまき』ブランドの菅公工業さんがプチ袋をご覧になって、一緒に猫のぽち袋を作ってみようということになりました。どんなデザインならマヤゴノミらしい猫になるかな…と考えながら歩いていたら、頭の中で、猫がしっぽでくるんと“のし”と書くのが見えて。すぐデザイナーと連絡をとり、作り上げたのがこの『のしねこ』なんです」

「『ねこぽち』やかわいいデザインのプチ袋、男性のご愛用者様も多いんですよ」と嬉しそうに話してくださる野口さん。ファンシーすぎず、キュートさの中にも気品を感じさせるその絶妙なさじ加減が、多くの人を魅了する秘密かもしれません。「若い方に向けたデザインは、世の中にたくさんありますよね。だから、私たちは大人が自然に使えるデザインを心がけています。“大人が使いたくなる、大人だからこそ似合う、大人のためのデザイン”というのは、マヤゴノミの全てのアイテムに共通しています」本体のエクスプリムの斬新なアイディアとデザインに向けた挑戦は、マヤゴノミの創造性に反映されています。

のし袋もマヤゴノミの魔法にかかれば、見た目も形もスタイリッシュに。その名も『ココロづけ袋』は、ハップアールの男性スタッフも目にした途端“こんなアイテムが欲しかったんですよ”と一言。聞くと、のし袋を利用するシーンは度々あるけれど、男性が使いやすいデザインは多くなく、選ぶ楽しみとは無縁だったそう。“『ココロづけ袋』なら遊び心もあって。贈るときにデザインをきっかけに会話も弾みそうですね”と、いろんなシーンで使ってみたくなった様子。『ココロづけ袋』は、贈る側の祝福の気持ちまで素敵に包み込んでくれそうです。

マヤゴノミが、ぽち袋やのし袋といったアイテムのデザインを手掛けるのには理由があります。「失われつつある日本の伝統や美しい文化を、デザインの力で守ってけたらと考えていて。最近、手紙を書く人が減ってきてしまっていますが、手紙の文化も残していきたいものの一つ。最近は、レターセットのデザインにも力を入れています」そう言って見せてくれたのが、鉄道がデザインされた『ふみ鉄®』シリーズです。

「『ふみ鉄®』シリーズは、レターセットやメッセージカード、はがき箋などがあります。乗り鉄、撮り鉄、にあやかって、鉄道ファンをはじめ、ふみ(=手紙)好きの方々に使っていただけたらとこの名前に。文房具の「文」にもかけています」やさしい響きが心地よい『ふみ鉄®』シリーズも菅公工業株式会社とのコラボ商品。日本初の蒸気機関車から新型車両の山手線まで取り入れ、鉄道ファンの心をわしづかみ。鉄道ファンでなくても「なるほど!」と驚く、細かなこだわりも随所にちりばめられています。選び抜いたという紙の書き心地も抜群!

「『ふみ鉄®』のレターセットは、男の子へのギフトに人気なんですよ。おじい様からお孫さんへのプレゼントに選んでいただいた際は、お孫さんがさっそく、もらったレターセットでおじい様に感謝のお手紙を書かれたなんてエピソードも。『ふみ鉄®』も嬉しい反響をいただけることが多く、作ってよかったなと心から思えるシリーズです」

「私自身、海外で生活する友人と文通をしているのですが、先日も、庭で咲いた花で作った押し花が同封されていました。私も文香で香りを添えたり、レターセットの雰囲気にあわせて切手を選んだり。手紙ならではの愉しみを堪能しています。メールやSNSも便利で優れたツールですが、『ふみ鉄®』やマヤゴノミを通じて、手紙の愉しみを改めて体感してもらえたら何よりですね」

失われつつある日本の素晴らしい伝統や習慣、文化に目を向け、
デザインを通じて次世代につなげていくマヤゴノミ。伝統工芸品とのコラボなどにも期待が高まります。
美しいデザインを通じて、日本だけでなく世界に向けて日本文化の魅力を力強く発信してくれるマヤゴノミから目が離せません。

ハップアールは、肌のうるおいに必要な皮脂を残すことにこだわったスキンケアブランド。
全く違うジャンルですが“残したいものを残すために力を注ぐ”という共通点に、とても嬉しくなりました。

PROFILE

エクスプリム  野口 直子さん

日本とフランスの文化の架橋として活動を続けるパリジェンヌ マニグリエ真矢さんと着物が縁で出会い、エクスプリムの一員に。マヤゴノミのディレクターとして、唯一無二のアイディアで製品に彩りと輝きを与えます。

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