Release your Love of cooking. “おいしいお茶を飲みたい”をもっと気軽に。お茶に新しい風を吹き込む 煎茶堂東京 透明急須 Release your Love of cooking. “おいしいお茶を飲みたい”をもっと気軽に。お茶に新しい風を吹き込む 煎茶堂東京 透明急須

自分で茶葉から丁寧に淹れたお茶は
香りもよくて美味しい一方、急須のお手入れや
後片付けを考えると少し面倒に。
そんな、お茶を淹れて飲むことへのハードルを
ぐっと下げてくれた「透明急須」をご存知でしょうか。
シンプルなフォルムの急須は、
国内外のデザイン賞にも輝きました。
今回は透明急須を生み出した煎茶堂東京の
デザイナー・谷本さんにお話しを伺いました。

気軽に美味しい一杯を。片付けだって楽。新たなお茶の時代を解放した透明急須。

「この急須と出合って、お茶を飲む機会が増えた」「まるでガラス。なのに熱くない」「手入れが楽で使いやすい」「割れないから、キャンプや登山にも便利!」発売から2年以上たった今も話題が話題を呼び、入手困難になることもある「煎茶堂東京」の『透明急須』。ガラスのような透明度ですが、素材はなんと、哺乳瓶にも使われている樹脂。落としたりぶつけたりしても割れず、厚みがあるので持っても熱くありません。熱くならないので、急須の代名詞ともいえる「柄」は不要に。蓋の「つまみ」もありません。シンプルを極めたそのフォルムは美しいだけではなく、お手入れや収納の簡素化も叶えてくれました。2個、3個と重ねて収納することも可能で、大量に所持したいカフェからのラブコールも絶えません。アウトドアでお茶を楽しむことができた、という声が寄せられることもあるそうです。

現代の日常になじむシンプルな急須でお茶へのハードルを下げたかった。

一度使うと手放せない透明急須ですが、誕生までは苦労の連続だったそう。「企画から完成まで、1年半ほどかかりました」そう語るのは、透明急須の生みの親、煎茶堂東京のデザイナー・谷本幹人さん。「 “お茶は簡単に淹れられて美味しいのに、若者はどうして飲まないのだろう”と疑問でしたが、その原因の一つに急須があるのでは、と。それまで急須というと、作家ものの急須やガラスの急須など、手入れが大変で、デリケートなものがほとんどでした。」取っ手部分の「柄」や注ぎ口の「口」、蓋の「つまみ」など、出っ張りが多い急須は洗いにくく、割らないようにと気遣いが必要。収納には場所も取ります。「お茶を飲むための道具が、お茶を遠ざけているかもしれない。そこで、現代人のライフスタイルや居住空間にあった急須を作ろうと決意しました。」

お茶を引き立てる存在、それが急須。それ自体は目立つことなく控えめに。

「フレンチプレスのようなアイテムをガラス製で・・・とチャレンジしたこともありましたが、試行錯誤を繰り返し、最終的に“一切の無駄がない、ミニマムな急須”にたどり着きました。あくまでメインはお茶です。中にいれる茶葉を輝かせたい、色も楽しんでほしい。お茶を引き立てるために、急須は目立たない存在に。理想を突き詰めると、ゴールはこの透明急須だったんです。断熱性、強度、安全性・・・これらをパーフェクトに叶える素材はないかと探し、見つけ出したのが樹脂でした。自分で3Dプリンティングを駆使して毎週のように試作品を作っていたのですが・・・大変すぎて当時の記憶があまりないんです(笑)」

ありえない厚みを叶えるために一流の職人とタッグを組んで。

持った時に熱くないよう、樹脂に厚みを持たせて成型している透明急須。底の部分は最大で20mmもの厚みがあるそうです。「樹脂でこれほど厚みがあるのは、かなり“ありえない”成形なんです。樹脂を扱ったことがある人ならば、透明急須をみると絶対に驚きます(笑)。分厚く、高い透明度も叶え、かつ手ごろな価格というのも譲れない。そんな贅沢な成型と気軽に買える価格を同時に求める透明急須。当然、生産をお願いした樹脂製造のパートナー企業の職人さんにも驚かれましたが、最終的には“一緒に作りましょう”と言ってくれました。一流の職人さんに“120%の力を出して頑張りたい”と思っていただけたことで、透明急須の今があります。」

子どもたちにも“お茶って楽しいな”と感じてもらえる機会を提供したい

最近では、透明急須を子どもたちの教育現場で活用してもらう取り組みにも力を注いでいます。「子育て中のお母さんお父さんは忙しくて、自宅でゆっくりお茶を淹れて家族で飲む機会を持つことが難しいですよね。お茶を淹れて飲む経験が減ってきているなと感じているので、私たちにできることとして、利用に問題がないけれど傷がついてしまった不良品の急須を教育機関へ寄付することを考えています。生産工程で不慮の傷やヘコミ、黒点が発生することはどうしてもゼロにできません。使用には全く差支えがなくても、小さな傷があるだけで“それは捨てて当然”という、廃棄ありきのモノづくりに一石を投じたい、そんな想いもあります。落としても割れないので、気兼ねなく使ってもらえますからね。“カフェごっこ”などの遊びを通して子どもたちにお茶を楽しんでもらって。その経験が好奇心を育むきっかけになってもらえたら嬉しいですね。」

煎茶同東京が消費者と生産者をつなぐ。新しいお茶のスタイルを作り上げる。

谷本さんの想いは、道具である急須だけでなく、茶葉を育てる生産者たちの気持ちにも変化をもたらしています。お茶はブレンドされて販売することが多く、生産者の顔が見えにくいことがほとんど。生産者も“いつ、どこで、どんな人が自分たちのお茶を飲んでいるのか”がわからない状態でした。「自分が出会った生産者はみなさん、情熱を持ってお茶づくりに取り組んでいます。そこで、私たちが販売するお茶は、ブレンドではなく、シングルオリジン(単一農園・単一品種)にこだわっています。また、味以外の情報も一緒に味わってもらえたらと、生産者の想いやストーリーも積極的に発信しています。茶葉を購入した人と生産者とが参加するオンラインお茶会も開催。飲む人の喜ぶ顔が見えると、作り手も自分の仕事により誇りを持てますよね。だからこそ、消費者と生産者のつながりを大切にしていきたいです。」

透明急須を生み出すことでお茶を淹れて飲むことへのハードルをぐっと下げ、
茶葉を育てる生産者の顔が見える情報を提供することで業界の常識をも変えてきた谷本さん。
「同じ銘柄のお茶でも、ワインのように、生産年によって味わいが違ってきます。“今年はこんな味だったね”
“来年の新茶はどんな味わいかな…”など、想いを馳せながら味わう楽しみがお茶にもあるんだと伝えていけたら。」
お話をうかがうほどに、お茶の楽しみ方をさらに広げてくれそうと、期待が高まります。
私たちサンギは、ハップアールで「落としきる」ことが当たり前だった洗顔に
「うるおい肌に必要な皮脂はあえて落とさない」という新しい風を起こしたい。
洗顔の新常識でみなさまの健やかな肌をサポートができれば幸せです。

PROFILE

LUCY ALTER DESIGN  谷本 幹人さん 取締役兼クリエイティブディレクター LUCY ALTER DESIGN  谷本 幹人さん 取締役兼クリエイティブディレクター

煎茶堂東京・東京茶寮 デザイナー。全国の生産地へと実際に足を運び、生産者の想いや隠されたストーリー、茶葉に関する情報を丁寧に取材した「TOKYO TEA JOURNAL」も発行しています。

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